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山本美沙季

代表

2012年春。

大学受験を終えて中学生のころから夢見ていた学部への入学を控え、希望に満ちて世界がキラキラ輝いていたとき。


「あなたには子宮と膣がありません」


医師からの一言で、私は突然、先の見えない真っ暗なトンネルに独りぽつんと置いていかれた気分になりました。


"辛い" "苦しい" なんてそこらじゅうに転がっているありきたりな言葉では言い表せないほどの、絶望と恐怖と孤独。


暗闇のトンネルの中をずっと独りでぐるぐるさまよい続け、2年が経ったころ、少しだけ勇気を出して今までさまよっていたところから歩みを進めてみると暗闇の中に一筋の微かな光を見つけました。

独りぼっちだと思い続けていたトンネルの中に、仲間を見つけたのです。

それまでずっと真っ暗で見つけられなかったけれど、このトンネルの中には私だけでなくたくさんの仲間が、同じように孤独感を抱えながら、いたのです。


それからわたしは小さな光を灯しながら少しずつ少しずつ、真っ暗なトンネルを前に進んでいくことにしました。

 

その中で、

「自分は決してひとりじゃない」

「どんなに辛いことがあっても、笑顔になれる瞬間はたしかに存在するんだ」

と気づきました。

 

たくさんの仲間と出逢い、みんなでそれぞれが抱えている感情を爆発させて思いっきり泣いたり、大きな光を灯して笑ったりもしました。


今、こうしてこのホームページをご覧くださっている貴女は先の見えない恐怖と孤独感を抱え、いつかの私と同じように真っ暗なトンネルにいるのかもしれません。


でも、終わりのないトンネルはありません。

いつかまたキラキラ輝く世界へ出られるはずです。


私もまだ、その出口にはたどり着いていません。

だから、私たちと一緒に少しずつ光を灯しながら出口を探して歩んでいきませんか?

勇気を出して私たちに声をかけてみてください。


たくさんの仲間と、「頑張れ!」と応援し支えになってくれる人がいるから、きっと大丈夫です。

ゆっこ

スタッフ

わたしは17歳のとき、近所の婦人科で診察を受け、大学病院の先生を紹介してもらいました。

そこで診察を受けていくうち、母もネットで調べてくれてプリントされた紙に書いてあったこと。

ロキタンスキー症候群。

びっくりしました。

情報も少ないし、先生の言っている言葉がイマイチ理解できず、ただただそんなはずない!と信じることができませんでした。

気づけば20歳になり、造腟術を受けました。

それでも現実を受け止めきれず、悲観的になることが何度もありました。

そして5年経ち、25歳。

今となっては同じような悩みや思いをもつ女性とお話することができ、自分を受け止めることができました。

なによりも、わたしは一人ではないということ。

わかってくれる方がいるということ。

わたしも同じような悩みをもつ方々の力に少しでもなれたらと強く願っています。

一人じゃない。大丈夫。

hi

スタッフ

私はこのサイトをご覧になる当事者の方より、かなり年上かもしれません。
でも、ロキタンスキー症候群という診断を受けたのは最近のことです。
思春期の頃、ほかの人と違っているということに気づいてからも、
こわくて自分の身体と向き合うことができませんでした。
当時はネットなどの情報もなく、見て見ぬふりをしたまま年月が過ぎてしまいました。
誰にも話せませんでしたし恋愛もうまくいきませんでした。
転機となったのは、たまたまロキタンスキー症候群のことをネットで知ってからです。
自分の身体のことをちゃんと調べたいと思いました。
それから必死で情報を集め、数週間悩んだのちに、
おそるおそるここのスタッフにコンタクトを取りました。
そして検査を受け今に至ります。
いつも明るく前向きになんてことは、実際とても難しいです。
恋愛だってハードルが高いかもしれない。
子どもが欲しいという方にとって酷な現実もあります。
それでも。
自分と向き合うことができたのはとても大きいと思うのです。
ここからまた始められます。
昔の私のように一人で悩んでいる方はきっといるはず。
力になりたいです。

そして保護者の方へ。
ロキタンスキー症候群はあなたのせいではありません。
でも、当事者の方が現実を受け止められるまで、あなたにつらくあたることがあるかもしれません。
保護者の方も私たちの仲間です。
いつでもご連絡ください。

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