Peer Support
for MRKH
山本美沙季
代表
2012年春。
大学受験を終えて中学生のころから夢見ていた学部への入学を控え、希望に満ちて世界がキラキラ輝いていたとき。
「あなたには子宮と膣がありません」
医師からの一言で、私は突然、先の見えない真っ暗なトンネルに独りぽつんと置いていかれた気分になりました。
"辛い" "苦しい" なんてそこらじゅうに転がっているありきたりな言葉では言い表せないほどの、絶望と恐怖と孤独。
暗闇のトンネルの中をずっと独りでぐるぐるさまよい続け、2年が経ったころ、少しだけ勇気を出して今までさまよっていたところから歩みを進めてみると暗闇の中に一筋の微かな光を見つけました。
独りぼっちだと思い続けていたトンネルの中に、仲間を見つけたのです。
それまでずっと真っ暗で見つけられなかったけれど、このトンネルの中には私だけでなくたくさんの仲間が、同じように孤独感を抱えながら、いたのです。
それからわたしは小さな光を灯しながら少しずつ少しずつ、真っ暗なトンネルを前に進んでいくことにしました。
その中で、
「自分は決してひとりじゃない」
「どんなに辛いことがあっても、笑顔になれる瞬間はたしかに存在するんだ」
と気づきました。
たくさんの仲間と出逢い、みんなでそれぞれが抱えている感情を爆発させて思いっきり泣いたり、大きな光を灯して笑ったりもしました。
今、こうしてこのホームページをご覧くださっている貴女は先の見えない恐怖と孤独感を抱え、いつかの私と同じように真っ暗なトンネルにいるのかもしれません。
でも、終わりのないトンネルはありません。
いつかまたキラキラ輝く世界へ出られるはずです。
私もまだ、その出口にはたどり着いていません。
だから、私たちと一緒に少しずつ光を灯しながら出口を探して歩んでいきませんか?
勇気を出して私たちに声をかけてみてください。
たくさんの仲間と、「頑張れ!」と応援し支えになってくれる人がいるから、きっと大丈夫です。